B型肝炎の自然経過

B型肝炎ウイルスキャリアの
約10%が、
B型慢性肝炎となり、
肝硬変、そして肝がんへ

B型肝炎の自然経過

日本肝臓学会 編:慢性肝炎・肝硬変の診察ガイド2016, 文光堂, 2016:p.11より改変

B型肝炎ウイルスに感染しても、成人の場合、ウイルスを自分の力で抑えることができます。しかし、新生児期〜幼児期にB型肝炎ウイルスに感染すると、免疫が未熟なため、ウイルスを排除することができずに、ほとんどが症状がないままにB型肝炎ウイルスの感染が持続した「無症候性(むしょうこうせい)キャリア」となります。そして、成長とともに免疫も発達し、ウイルスを排除しようとB型肝炎ウイルスに感染した肝臓を攻撃し始めます。
その結果、無症候性キャリアの10~15%の方が、B型慢性肝炎になります。
B型慢性肝炎になっても、症状はほとんどありませんが、放置すると、肝硬変へと進み、さらに肝がんを発症するおそれがあります。
なお、B型慢性肝炎にならなかった「非活動性(ひかつどうせい)キャリア」の方でも、気付かないうちに体内のウイルスが活発になる可能性があるため、定期的に検査を受けなくてはなりません。